新車商談を行う際に「商談回数は何回くらいが妥当なんだろうか?」という疑問はありませんか?
オススメする商談回数は、ズバリ「3回」です。
この記事では、商談回数3回をオススメする理由と値引きを引き出す商談の進め方について解説します。
この記事を読むメリットは、次の通りです
- 商談回数「3回」をオススメする理由が理解できます
- 値引きを引き出す新車商談の進め方を理解できます
なぜ新車商談回数は3回がオススメなのか
商談回数3回をオススメする理由は、次の通りです。
- 商談回数が1~2回だと少なすぎる
- 商談回数が3回を超えるとモチベーションが下がる
- 商談期間が約2週間でちょうど良い
順番に解説します。
商談回数が1~2回だと少なすぎる
新車購入は、数百万円の出費を伴う買い物です。
しかも新車購入はクーリング・オフ対象外のため、契約後のキャンセルは基本的にできません。
クーリング・オフは、いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。
引用元:独立行政法人国民生活センター
このため新車購入の判断は、慎重に検討する必要があります。
また商談回数が少ないとセールスさんと交渉をする時間が十分にとれないため、満足のいく値引き額をゲットできないかもしれません。
商談回数が3回を超えるとモチベーションが下がる
商談回数が3回を超えるとあなたもセールスさんもお互い疲れてきますし、なによりセールスさんの商談に対するモチベーションが下がってしまう恐れがあります。
ゴールの見えないマラソン程、キツいものはないですよね。
商談期間が約2週間でちょうど良い
下記スケジュールで商談を行うと、商談期間が約2週間となり商談に集中できます。
また商談の前後に1週間の時間が取れるため、商談の振り返りや今後の進め方をじっくり検討することができます。
- 最初の週末商談1回目
購入対象車やセールスさんの情報収集を行う
- 翌週の週末商談2回目
相見積もりを取って本命車とライバル車を競合させる
- 翌々週の週末商談3回目
本日契約することを前提に最後のダメ押しを行い、値引きを最大化する
新車商談の進め方について
商談回数「3回」をオススメしましたが、それぞれの商談回でやることについて解説します。
下記の流れを意識して、商談を進める様にしてください。
商談1回目ではまず情報収集を行う
商談1回目は購入対象車やセールスさんの情報を収集しましょう。
情報収集は交渉の第一歩。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ですね!
商談1回目でやることは、次の通りです。
- 購入対象車の説明を受けて試乗する
- 見積書を取る
- セールスさんとの相性を見極める
順番に解説します。
購入対象車の説明を受けて試乗する
ディーラーを訪問し、セールスさんから車の説明を一通り受けたら、試乗してみましょう。
試乗する際の主なチェックポイントは、次の通りです。
- 車幅感覚をつかみ易いか(今より大きな車に乗り換える場合は重要です)
- 前方の見切りは良好か(最近はボンネット先端が見えない車が多いです)
- アクセルを操作してスムーズに加速するか
- ブレーキの効き具合はどうか
- ハンドルを切ったとき車が思い通りに曲がるか
- 前席・後席とも乗降しやすいか(家族の意見も参考にしましょう)
- エアコンやハザードのスイッチは使いやすい位置にあるか
- ラゲッジスペースは十分にあるか
- 後方視界は良好か(できればディーラーで車庫入れさせてもらいましょう)
- ドリンクホルダーや小物入れは十分にあるか(普段の使い勝手に影響します)
短い試乗時間ですが、できる限り細かくチェックしましょう。
事前にディーラーへ試乗予約を入れておくと、試乗がスムーズに進みますよ。
だけど、いちいちディーラーに電話で試乗予約するのは面倒だわ。
それなら、ネットで24時間いつでも試乗予約できる「楽天Car試乗」が便利ですよ。
楽天Car試乗は、複数のメーカーや車種に対してネットで24時間いつでも試乗予約ができるサービスです。
楽天Car試乗については、下記記事で詳細に解説しています。
見積書を取る
試乗が終わったら見積書をもらいましょう。
見積書をもらう際のポイントは次の通りです。
- 車両本体のみで見積書をもらう
- 下取り車はなしにする
順番に解説します。
車両本体のみで見積書をもらう
セールスさんは、何も言わないとフロアマット等のオプションセットを含めて見積書を作成します。
「車両本体のみで見積をお願いします」とセールスさんに伝えましょう。
目的は、後程オプションを追加して総支払額を検討する際のベース金額とするためです。
下取り車はなしにする
セールスさんから「今お乗りの車は下取りに出されますか?」と聞かれたら、「友人に車を譲るかもしれないので下取り車はなしでお願いします」と理由を付けて、 下取り車なしで見積書をもらいましょう。
下取り車をなしにする理由は、今後の商談で車両本体やオプションからの値引きが限界を迎えた時、下取り車を出すことにして、下取り金額アップの交渉ネタにするためです。
セールスさんとの相性を見極める
セールスさんとのやり取りを通じて、セールスさんとの相性を見極めましょう。
確認点は、次の通りです。
- 商品知識は豊富か(質問に対し的確な回答がもらえるか)
- 熱心に説明してくれるか
- 話し易い雰囲気の人か
残念ながら、セールスさんとの相性が良くないなと感じたら、担当のセールスさんを交代してもらうのも手です。
新車を購入すれば長いお付き合いとなりますので、相性の良い人の方が良いですよね。
商談1回目でやることの詳しい解説は、こちらの記事を参照してください。
>>新車商談1回目にやること 新車やセールスさんの情報を収集するコツを解説します
商談2回目は競合を仕掛けて値引き額を引き出す
商談2回目は本命車とライバル車を競合させて、値引き額の拡大を狙いましょう。
競合を仕掛ける際は、商談を行う順番がかなり重要です
商談2回目でやることは、次の通りです。
- 商談の順番を決める
- 下取り車の買取相場を押さえる
- ライバル車と競合をかける
- 値引き額が限界を迎えたら下取り車の査定額アップを交渉する
順番に解説します。
商談の順番を決める
商談1回目で値引きを頑張ってくれそうなセールスさんを見つけたら、まずはそのセールスさんのディーラーと商談を進めましょう。
良い値引き条件が取れたら、その条件を他のディーラにぶつけて値引き条件のアップを目指すことができます。
あと、付き合いがあるディーラーとの商談を後回しにしましょう。
ディーラーは既存ユーザーを失いたくないため、ライバル車のディーラーが値引きを頑張っていることを知ったら、負けじと値引き条件をアップする可能性が高まります。
下取り車の買取相場を押さえる
今乗っている車をディーラーへ下取りに出す場合は、下取り車の買取相場を押さえましょう。
理由は、下取り車の買取相場が分からないとディーラーの下取り査定額が妥当であるか判断できないため、低い査定額で下取りに出してしまい損をする可能性があるためです。
以前ディーラーへ下取りを依頼した際、当初査定額は45万円でしたが事前に把握しておいた買取相場の50万円をディーラーにぶつけて交渉したところ、最終査定額は55万円となり、当初査定額から10万円アップに成功しました。
オススメの一括査定サービス
下取り車の買取相場を押さえるには、複数の買取業者へ見積依頼をして査定結果を比較する必要があります。
だけど、いちいち複数の買取業者に査定依頼するのは面倒くさいな。
それなら、リクルートが運営するカーセンサーの一括査定サービスをオススメします。
カーセンサーは最大30社に一括査定依頼ができ、競合する買取業者が多いため高額査定を期待できます。
ライバル車と競合をかける
上記で決めた商談の順番に基づいて、2回目の商談を始めましょう。
ディーラーを訪問し必要なオプションを追加して、再度見積書をもらいます。
見積書をもらったら「検討します」とセールスさんに伝え、ディーラーを後にします。
一旦下取り車はなしで商談を進めるのがコツです。理由は後述します。
もらった見積書の条件をライバル車のディーラーにぶつけて、競合をかけましょう。
まず、車両本体およびオプションからの値引き額アップを狙います。
「A社さんの車は魅力的ですが、B社さんからも良い条件をもらっています。何とか頑張ってもらえませんか?」と持ち掛けると効果的です。
値引き額が限界を迎えたら下取り車の査定額アップを交渉する
競合をかけても値引き額が伸び悩む時期が来ます、値引き額が限界に近付いているサインです。
ここで隠し球の下取り車を出して査定額アップを交渉します。
車両本体およびオプションからの値引き額が限界を迎えた時点で下取り車を出すことで、「車両本体およびオプションからの値引き額アップ」と「下取り車の査定額アップ」を分けて交渉することができます。
下取り車の査定額が買取店の査定額を下回る場合は、「買取店では○○万円の査定でした。もう少し頑張ってもらえませんか?」と査定額アップの交渉をしましょう。
商談2回目でやることの詳しい解説は、こちらの記事を参照してください。
>>新車商談2回目にやること 値引き額を拡大させる要はライバル車との競合にあり!
商談3回目で最後のダメ押しを行い値引きを最大化する
商談3回目は今日契約することを前提に最後のダメ押しを行い、値引き額を最大化させましょう。
契約する直前が最も有利な立場になりますので、うまく活用しましょう。
商談3回目でやることは、次の通りです。
- セールスさんに最終条件を提示してもらう
- 諸費用のカットを交渉する
順番に解説します。
セールスさんに最終条件を提示してもらう
ディーラーを訪問し席についたら、セールスさんにこう伝えましょう。
「今日は契約するつもりで来ました。今から伝える条件をかなえて頂いたら、ハンコを押します」
上記セリフを言いつつテーブルの上にハンコを置き、セールスさんに条件次第で契約する意志があることを示します。
ここで伝える値引き条件は、「少し無理目な条件」にするのがコツです。
もし聞き入れられれば儲けもの、そうでない場合も何らかの妥協案は出てくるでしょう。
諸費用のカットを交渉する
セールスさんから「これ以上の条件は無理です!限界です!!」と言われても、もう一押し。
諸費用のカットができないか交渉しましょう。
ターゲットは、次の通りです。
- 納車費用
- 車庫証明書申請代行費用
順番に解説します。
納車費用
納車費用は、車を自宅等で納車してもらう場合に発生する費用です。
自分でディーラーに向かい店頭納車する場合は、費用をカット可能です。
車庫証明書申請代行費用
車庫証明書申請代行費用は、警察署へ車庫証明書の申請をディーラーに代行してもらう場合に発生する費用です。
自分で申請する場合はカット可能ですが、費用はカットして申請代行はサービスでお願いできないか交渉してみましょう。
商談3回目でやることの詳しい解説は、こちら記事を参照してください。
>>新車商談3回目にやること 値引き額アップのために最後のダメ押し!ハンコチラ見せ作戦とは?
【まとめ】新車の商談回数は「3回」を意識しよう
商談のオススメ回数および商談の進め方について解説しました。
この記事の要点は、次の通りです。
商談回数は、少なすぎるとセールスさんとの十分な交渉時間が取れず、また多すぎるとセールスさんの商談に対するモチベーションが低下してしまうため、思う様な値引きが得られません。
商談回数は「3回」を意識して、商談に取り組んでください。
あと、下取り車がある場合はディーラーの下取り査定額が妥当であるかを判断するため、自動車買取店へ査定に出すのをお忘れなく!
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