本命車とライバル車を相見積もりして互いに競わせた結果、商談が膠着状態に陥ったことがありませんか?
実はその状況を打開する効果的な方法があります。それは「同士競合を仕掛ける」ことです。
この記事では、同士競合の仕掛け方や同士競合が可能か確認する方法について解説します。
この記事を読むメリットは、次の通りです
- 同士競合を仕掛けるメリットを理解できます
- 同士競合が可能かを確認する具体的な方法を理解できます
同士競合とは同じ車を競合させること
同士競合とは、複数のディーラーで同じ車の見積を取って値引き条件を競合させることです。
他社の車と競合させた場合、セールスさんに「他社さんの条件には勝てません」と逃げられてしまう場合がありますが、同じ車がライバルであれば「値引き額で勝負」に持ち込みやすいメリットがあります。
同士競合の仕掛け方
同士競合を仕掛けるには、次の方法があります。
- 経営の異なるディーラーで見積を取る
- 隣県で越境商談を行う
- サブディーラーから見積を取る
順番に解説します。
経営の異なるディーラーで見積を取る
現在商談中のディーラーと経営が異なるディーラーから見積を取ります。
例えば、トヨタであれば4系列(トヨタ店、カローラ店、トヨペット店、ネッツ店)のディーラーは経営が異なるため、同士競合が可能です。
トヨタは、2020年5月よりディーラー全系列で全車種の取り扱いを開始したため、同士競合が仕掛け易くなりました。
現在商談中のディーラーと経営が異なるディーラーであるかは、次の手順で確認します。
- 現在商談中のセールスさんの名刺を手元に用意します。
- 確認対象のディーラーのホームページへアクセスします。
- 「会社情報」のページへアクセスします。
- 会社情報の会社名が、セールスさんの名刺に記載されている会社名と異なっていれば、同士競合が可能です。
隣県で越境商談を行う
自動車メーカーのディーラー網は、基本的に都道府県単位で整備されています。
県境付近にお住まいの場合は、隣県のディーラーと越境商談して見積をもらいましょう。
ただし、例外があります。
- マツダ:隣県のディーラーが、同じ経営のディーラーである場合があります。
- スバル:地域統括会社体制を敷いており、別会社であっても地域統括会社傘下の会社間では同士競合ができません。
サブディーラーから見積を取る
サブディーラーは中古車販売店や自動車整備工場で新車を扱っている販売店のことで、正規ディーラーとは経営が異なるため同士競合が可能です。
ただしサブディーラーは正規ディーラーから車を仕入れている関係上、サブディーラーの値引き条件を正規ディーラーに持って行くと最悪サブディーラーに指導が入る恐れがあります。
正規ディーラーとの商談が限界を迎えた後にサブディーラーで商談をしましょう。
経営が同じディーラーの別営業所間で同士競合は可能か?
経営が同じディーラーの別営業所間で同士競合は可能でしょうか?
結論を言うとできません。
理由は顧客情報が営業所間で共有されているため、同士競合を仕掛けても不発に終わるからです(黙っていてもバレます)。
セールスさんの心証を悪くしてしまうため、やめた方が無難です。
まとめ
同士競合の仕掛け方について解説しました。
この記事の要点は、次の通りです。
本命車とライバル車の競合に行き詰まった時は、同士競合に商談方針を切り替えると効果的です。
商談方針の切り替えタイミングを見極めて、より良い値引き条件を目指してください。
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