免許返納後に車はどうする?親の移動手段と愛車の処分方法を解説します

免許を返納するおじいさんのイラスト カーライフ
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悩む人
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最近親の物忘れがひどくなってきたし、運転もおぼつかなくなってきた。
そろそろ免許返納を勧めた方が良いのかな…

悩む人
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免許返納した後、親の移動手段はどうやって確保すればいいの?

「免許返納」は高齢の親にとって大きな決断です。しかし、それは決して悲しいことではありません

ノブユキ
ノブユキ

むしろ、安全な生活を送るための賢明な選択と言えるでしょう。

実際、警察庁ウェブサイトによると令和5(2023)年の免許返納件数は約38万件に上ります。

免許証返納件数のグラフ
出典:警察庁ウェブサイト(https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/pdf/rdhtransition_r05.pdf)

この記事では、免許返納の手続きから返納後の移動手段、そして愛車の適切な処分方法までを詳しく解説します。

親が安心して新しい生活を始めるための、参考情報になれば幸いです。

運転免許の自主返納とは

運転免許証のイラスト(おばあさん)

運転免許の自主返納とは、運転に不安を感じる方や運転の必要がなくなった方が、自らの意思で有効な運転免許証を返納する制度です。

特に高齢ドライバーの事故防止策として注目されています。

自主返納の手続き方法

自主返納手続きは、最寄りの警察署や運転免許センターで行えます。

必要なものは、下記の通りです。

  • 運転免許証
  • 印鑑(自治体によっては不要の場合もあります)

運転免許証返納後に身分証明書が必要な場合は、同時に運転経歴証明書の取得をおすすめします

運転経歴証明書とは

運転経歴証明書は、免許を自主返納した人が取得できる証明書で身分証明書として利用可能です。

運転免許証を返納すると、通常の身分証明書がなくなってしまうため、この証明書が重要になります。

運転経歴証明書の申請要件は、次の通り。

  • 本人による申請であること(代理人による申請は自主返納と同時に申請の場合に限る)
  • 申請による取消し(自主返納)後5年以内である
  • 運転免許証を失効(違反等により取り消された場合を除く)し、失効した日から5年以内の場合

運転経歴証明書を取得するには、免許返納手続きを行った後、運転免許センターまたは警察署で申請できます。

申請に必要なものは、以下の通り。

必要なもの説明
身分証明書(マイナンバーカード等)
マイナンバーカードのイラスト
免許証返納と同時申請する場合は不要
証明写真
おじいさんの写真のイラスト
・縦3cm×横2.4cm
・無帽、正面、上三分身、無背景(単一色)
・申請日前6か月以内に撮影したもの
手数料
新千円札の画像
自治体によるが1,100円前後

発行までに数日かかる場合があるため、余裕を持って申請しましょう。

運転経歴証明書の活用方法と特典

運転経歴証明書は、以下のような場面で身分証明書として活用できます。

  • 銀行口座の開設
  • 各種行政手続き
  • 公共施設の利用

また多くの自治体では、証明書を提示することでバスやタクシーの割引、商業施設の優待を受けられる制度を導入しています。

詳細は、高齢運転者支援サイトで確認してください。

免許返納後の移動手段

老人を中心とした大家族のイラスト

免許を返納すると自家用車の運転ができなくなるため、公共交通機関の利用が主な移動手段となります。

多くの自治体では、バスや電車の運賃割引など、高齢者向けの支援策を提供しています。

お住まいの地域の交通機関や自治体のウェブサイトで、利用可能なサービスを確認しましょう。

代替交通手段の検討

公共交通機関以外にも、以下のような移動手段があります。

代替交通手段説明
電動アシスト自転車
電動アシスト自転車のイラスト
免許不要で、坂道でも楽に移動できます。
シニアカー(電動カート)
シニアカーのイラスト
歩行補助具として扱われ、免許不要で歩道を走行可能です。
タクシーやオンデマンドバス
タクシーのイラスト
自治体によっては、割引や定額サービスを提供している場合があります。

これらの手段を組み合わせて、生活スタイルに合った移動方法を検討しましょう。

愛車の処分方法

緑色の車のイラスト

免許返納後、愛車の処分は速やかに行った方が良いかもしれません。

ノブユキ
ノブユキ

なぜかというと、免許返納したことを忘れた高齢者が、無免許運転で検挙される事例が発生しているためです。

愛車の処分方法として、主に次の2つの方法があります。

  • 家族や知人への譲渡
  • 中古車買取業者への売却

家族や知人への譲渡

免許証を返納した後、愛車を家族や知人に譲渡することが考えられます。

この場合は、愛車の名義変更手続きが必要です。

ノブユキ
ノブユキ

なぜなら、名義変更は法律で義務付けられているだけでなく、いつまでも自動車税が請求されるなどの不利益があるためです。

名義変更は運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で行い、必要書類として車検証、譲渡証明書、譲受人の印鑑証明書などが求められます。

また、名義変更の手続きは自分で行う必要があるため、手間と時間がかかります

手続きの詳細は、最寄りの運輸支局または軽自動車検査協会へ問い合わせてください。

中古車買取業者への売却

愛車を使用しない場合、中古車買取業者に売却するのも一つの方法です。

愛車の状態や年式によって査定額は異なりますが、適切な業者を選ぶことで思った以上の価格で売却できることもあります

中古車買取業者を選ぶポイント

中古車買取業者を選ぶポイントは、一番高く愛車を買い取ってくれる業者を探し出すことです。

そのためには、複数の中古車買取業者に愛車の査定を依頼して、査定額を比較検討する必要があります。

悩む人
悩む人

だけど、いちいち複数の中古車買取業者へ査定依頼するのは面倒だわ…

ノブユキ
ノブユキ

そんなあなたには、車一括査定サービスの利用をおすすめします。

車一括査定サービスとは、複数の中古車買取業者に対して一度に愛車の査定依頼を行うことができるサービスです。

車一括査定サービスを利用することで、査定額の比較や中古車買取業者の選択が容易になります。

おすすめの車一括査定サービスについては、下記記事で詳しく解説しています。

車一括査定サービスを利用するメリット

メリットの画像

車一括査定サービスを利用するメリットは、複数の中古車買取業者へ査定を依頼すると業者同士で買取額を競い合うため、愛車に対して高額査定が出る可能性があることです

例えば、カーセンサーだと最大30社に一括査定依頼が可能です。

また、愛車を中古車買取業者へ引き渡し後は、名義変更等の手続きを中古車買取業者がやってくれるため、自分で手続きを行う必要がなくなります

車一括査定サービスを利用するデメリット

デメリットの画像

一方、車一括査定サービスを利用するデメリットは、複数の中古車買取業者との連絡対応や査定スケジュールの調整で時間を取られることです

中古車買取業者との対応をなるべく減らしたい場合、業者からの連絡は高額査定の最大3社のみであるMOTA車買取を利用すると良いでしょう。

免許返納に関するよくある質問

よくあるご質問のイラスト

免許返納に関する、よくある質問をまとめました。

Q
高齢の親に免許を返納させたいのですが、どうすればいいですか?
A

一番やってはいけない事は、免許返納を親に無理強いすることです。

運転に慣れ親しんだ親にとって、免許返納は手足をもがれるようなつらい決断になります。

しかし、加齢により親の運転技能が年々低下していくことも、また事実です。

親の気持ちに寄り添い、「免許を返納して安心な生活を送って欲しい」ことを伝え、粘り強く説得しましょう。

Q
免許返納は代理人でもできますか?
A

病気で入院中などのやむを得ない理由で申請者本人が窓口で申請できない、かつ電話等で申請者本人の意思を確認できる場合、代理人による申請が可能です。

申請手続きの詳細については、警察署もしくは免許センターに確認してください。

Q
免許返納後に車は運転できますか?
A

免許返納後、車の運転は一切できません。

免許返納申請時は同伴者の車に同乗したり、公共交通機関を利用しましょう。

まとめ:免許返納を機会に新しい生活をスタートしよう

免許返納後の生活は、新たな移動手段の確保と愛車の処分が大きなポイントです。

愛車の処分は、譲渡または売却のいずれかを選び、適切に手続きを進めることが重要です。

免許返納後は、公共交通機関やシニア向け移動サービスを活用し、安全で快適な生活を送りましょう。

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